大腸がん(癌)の症状・検査・手術・治療法を解説。

MRI検査

●大腸がんを見つけるためのMRI検査

MRI検査(えむあーるあいけんさ)とは、磁気共鳴画像=Magnetic Resonance Imagingの略語です。

一体MRIとは何なのか、どんな原理で体の中が分かるのか不思議でしょうが、意外と簡単が原理です。
私たちの体内には無数の水素原子核(proton・プロトン)があり、一つ一つのプロトンは小さな磁石と同じようなものです。そのプロトンに満ちた私たちの体を強い静磁場の中におくと、体の中のプロトンが一斉に縦方向に整列します。 そうしてから……

?一定の周波数の電波を照射すると、プロトンが横向きに倒れます。 (これを共鳴現象・きょうめいげんしょう)

?外部の電波を切ると、電波を出しながらプロトンが戻ってきます。 (これを緩和現象・かんわげんしょう)
※緩和の速度は、組織により、また病気の状態によってそれぞれ違います。

?この電波を分析すると緩和の速度を知ることができ、これを反映した白黒の画像にして診断します。

●大腸がんにおけるMRI検査

大腸がんの場合、胸部・腹部のCT検査、あるいはMRI検査で肺転移、肝臓転移、がん性腹膜炎(ふくまくえん)、リンパ節転移、卵巣転移、骨転移などについて調べます。大腸がんでは特に肝臓に転移する確率が高いので、治療後も注意深く経過観察していきます。

MRI検査はとても有効な検査方法ですが、MRI検査のみで大腸がんだと判断したり、大腸がんの治療の方針を決めることはありません。CT検査、MRI検査、超音波検査、X線検査、内視鏡検査などのさまざまな検査の結果と複合して、総合的な診断を行うのです。また、がん治療(化学療法や放射線療法など)中に効果がどのくらいでているか、などの判断をくだすのにも有効なので、大腸がんを見つけた時の一回だけやって終りという検査でもありません。大腸がんが見つかったその後の治療方針を、医師と患者さんが選択していくうえで重要な情報を得るための重要な検査方法なのです。

●MRI検査の長所と短所

大腸がんを見つけるためにMRI検査はとても有効です。また、MRI検査は磁気による核磁気共鳴現象を利用して画像に描き出すものなので、患者さんが被爆しないという長所があります。さらに、いろいろな断層面が撮影できるというメリットもあります。しかしMRI検査は患者さんが身動きすると上手に画像化できないという短所もあり、血液の流れや呼吸、消化管の動きがノイズとなって影響し、画質が劣化するという欠点もあります。

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